オシロスコープの取扱説明概略


電気計測等の多くの測定および実験においては、オシロスコープの操作をマスターする事が重要である。特に電気、物性系の技術者を目指す人にとってはオシロスコープの操作技術は必須科目である。
このページではオシロスコープの操作方法について、電源・電子銃パネル、垂直軸(CH1とCH2)パネル、入力信号選択パネル、トリガパネルおよび水平軸(時間軸)パネルにわけて詳しく説明し、さらに映像配信により、初めてオシロスコープを取り扱う人にとっても、わかりやすく解説しました。各パネルごとの動画配信をクリックすると映像による解説を閲覧する事ができます。


KENWOOD社製CS-4125型オシロスコープについて説明する。機種により若干異なるが本質的な差異はないと考えてよい。
ボタンをクリックすることで各パネル操作の解説映像を閲覧する事ができます。ファイルサイズの違う映像を用意しましたので、お使いのネットワーク環境に合わせてご覧下さい。また、各パネル名をクリックすると各パネルの操作法に関する詳細な解説を見る事ができます。

パネル 再生時間 LAN回線(1Mbps) ADSL回線(300kbps) ISDN回線(100kbps)
電源・電子銃 2:54
垂直軸(CH1、CH2) 2:33
入力信号選択 3:01
トリガ設定 4:54
水平軸(時間軸) 1:38
動画と音声の再生には、Windows Media Player(無料)が必要です。右のボタン画像をクリックし、Windows用、 Macintosh用のプレイヤーを手順に従 ってインストールしてください。

 電源・電子銃パネル 動画配信MPEG1(2:54) 

[1]CRT

[2]POWER

[3]パイロットランプ
[4]CAL端子


[5]INTENSITY

[6]FOCUS

[7]TRACE ROTA



[8]GND端子
垂直軸8div(80mm)、水平軸10div(100mm)の範囲で表示が行われます。
電源スイッチです。このツマミを押すと電源が入り、もう一度押すと電源が切れます。
電源スイッチと連動し、電源が入ると点灯します。
校正用電圧端子です。プローブの調整に使用します。1Vp-p正極性、約1KHzの周波数の方形波出力が得られます。
輝線の明るさを調整します。
焦点調整器です。鮮明な表示が得られるように調整します。
水平輝線の傾きを調整します。ドライバ等で水平輝線と中央の水平軸目盛りとが平行になるように調整します。
接地端子です。他の機器との間で、共通アースをとりたい場合などに使用します。

 垂直軸(電圧感度軸)設定パネル 動画配信MPEG1(2:33)

[9]POSITION
[14]
[10]VOLTS/DIV
[15]


[11]VARIABLE
[18]

[12]COUPLING
(AC-GND-DC)
[17]
CH1とCH2各々の波形の垂直位置を調整します。右に回せば輝線が上へ、左へ回せば下へ移動します。
CH1とCH2の垂直軸減衰器で垂直軸感度を設定します。このツマミは1−2−5ステップで切り換える事ができます。VALIABLEツマミをCALの位置にした時に校正された垂直軸電圧感度となります。
CH1とCH2の垂直軸減衰微調整器です。VOLTS/DIVのレンジ間を連続的に可変できます。右に回しきったCALの位置で指示値に校正(CALIBLATE)されます。
CH1とCH2の各々の垂直入力信号の結合方法を選択します。
AC:入力信号は交流結合となり、直流成分は除去されます。
GND:入力信号は接地され、接地電位を確認できます
DC:入力信号は直流結合となり、直流成分を含む信号の観測に用います。

 入力信号選択(CH1とCH2)パネル 動画配信MPEG1(3:01)

[13]CH1 INPUT

[18]CH2 INPUT

[19]VERTICAL
MODE








[20]CH2 INV

[21]X-Y
CH1の垂直入力端子です。X-Y動作時には、Y軸の入力端子となります。
CH2の垂直入力端子です。X-Y動作時には、X軸の入力端子となります。
垂直軸の動作モードを選択します。
CH1:CH1の入力信号を管面に表示します。
CH2:CH2の入力信号を管面に表示します。
ALT:CH1とCH2の入力信号を掃引毎に切り換えて管面に表示します。
CHOP:CH1とCH2の入力信号を掃引に関係なく、約150KHzの繰り返し率で交互に管面に表示します。
ADD:CH1とCH2の入力信号の合成波形(CH1+CH2)を管面に表示します。ただし、CH2がINVにセットされている場合は、CH1とCH2の差を表示します。
ツマミが押し込まれた状態で、CH2の入力信号表示の極性が反転します。
ツマミが押し込まれた状態で、CH1をY軸、CH2をX軸とするX-Yオシロスコープとして動作します。

 トリガ設定パネル 動画配信MPEG1(4:54)

[22]TRIGGERING
       MODE








[23]SOURCE








[24]SLOPE




[25]LEVEL


[26]EXT.TRIG
トリガ操作のモードを選択するツマミです。
AUTO:トリガ信号によって掃引を行いますが、トリガ信号のない場合にはフリーランし、輝線が現れます。
NORM:トリガ信号によって掃引を行います。AUTOと異なり適正なトリガ信号が無い場合には輝線は現れません。
FIX:同期レベルは固定となり、この場合LEVEL[25]に無関係に同期がかかります。
トリガ信号源を選択します。
VERTICAL MODE:トリガ信号源はVERTICAL
MODEスイッチで選択されます。
CH1:CH1の入力信号がトリガ信号源になります。
CH2:CH2の入力信号がトリガ信号源になります。
LINE:商用電源の電圧波形がトリガ信号源になります。
EXT:EXT.TRIG端子に入力された信号がトリガ信号源になります。
トリガされる信号のスロープの極性を選択します。
+:トリガ信号源となる入力信号の立ち上がりでトリガします。
−:トリガ信号源となる入力信号の立ち下がりでトリガします。
トリガレベルの調整器です。トリガ信号波形のスロープのどの点でトリガし掃引を開始させるかを設定します。
外部トリガ信号の入力端子です。SOURCEをEXTにした場合、この端子に入力された信号がトリガ信号源になります。

 水平軸(時間軸)設定パネル 動画配信MPEG1(1:38)

[27]POSITION

[28]SWEEP TIME/DIV



[29]×10MAG
管面に表示される波形の水平位置を調整します。X-Y動作時にはX軸の位置調整器となります。
掃引時間の切り替え器です。0.2μs/div〜0.5s/divの間を1-2-5ステップ、20レンジで切り換える事ができます。VALIABLEツマミを右に回しきったCALの位置で校正された指示値になります。
ボタンスイッチを押すと、表示を管面中央から左右に10倍拡大できます。

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